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過去と今(エルヴェ) 寒空の下 雪が舞い散る午後。 ここは、誰もが見慣れた家族のような 安心感溢れる村人たちが集う、ちいさな村。 森や林に囲まれて、今までも安全にくらして行けた。 安全に、くらして 行けていた。 なのに なのに、なんで なんでみんなが血だらけなの? 過 去 と 今 いつも居る、みんなが居ない。 残っているのは、私。だけ。 暢気に雪かきをしているおじさん。 意地悪ばっかりの男の子。 いつも子供を怒鳴りつけている隣のお母さん。 みんなが居ない。誰1人。 . . そこにあるのは、 薄紅色の奇妙な雪と、 捻り潰されたような大きな木々。 逆さまに引っ繰り返っている家、 真っ赤な村人。 ただ、居ると言えるのは、 私と 白い布きれのような服をかぶっている 返り血を浴びた子供。 私には、何が起こったか解らなかった。 私とほぼ同じ年頃の子供が、自分より何倍もの大きさの村人を、殺せるわけがない。 『本当だよ。』 『!』 子供のの1人が発言した。この声は、多分女の子の声だろう。 それにしても何が本当なんだろう。もちろん。私には、何もわかならない。 『薄紅色の奇妙な雪も、捻り潰されたような大きな木々も。 逆さまに引っ繰り返っていうる家も。 真っ赤な村人も。 全部ぜんぶ、僕達がやったの。 ・・・僕達の仕業だよ。』 驚くしかなかった。 この子には、私の心が読めるというのだろうか。・・・有り得無い── ──読めるのなら、何故。 何故 殺されるのに恐怖を感じた、村人達の心奥底の叫びが聞こえなかったの・・。 村人たちの気持ちは、小さいことだ と 無視 されたの? 『そう・・。当たり前。これが現実。 僕達は強い・・ だから 弱い者たちは、必要ないのー・・・。』 『必要ないなんて・・ そんなこと・・! 貴方たちはは誰なの!なんで・・なんのためにそこに居る・・』 恐怖のあまりに叫んだ言葉は、最後の方がかすれて消えかかっていた。 言葉が終わった直後、話していた少女が 一気にこちらに詰め寄ってきた。 鳶の様にすばやく、音もたてずに。 まるで、地面に足が付いていないかと思うほど。 一瞬の出来事に、叫びも言葉にならなかったほど。 『・・誰? 僕達に名前なんてもの、無いよ・・。 なんのため?・・教えてあげる。 僕達はね。この世を支配する者なの・・。』 『おい、・・ それ以上は・・。』 突然 向こう側の少年が、こちらの少女に声をかけた。 しかし、少女はそれを聞かぬフリをするように 私の前で話を続けたのだ。 『・・そのためには、仲間がたくさん必要なの・・。 そう、例えば── 伝説に残るような、たくましいポケモン・・。 でもね。やっぱりやるからには、下準備をしなきゃあいけないんだぁー・・。 それはね。小さな メザトイ村を、 子供の僕達が 壊すこと・・。 つまり、君の村・・ みたいなところにね・・・!』 ─────────ザ クンッ 突然、頭部に激しい痛みが襲いかかってきた。 『うああ・・・ あああああ!!!!』 叫ぶ。膝を付く。まるでそれしか出来ないように。 私に涙さえも流れない衝撃が走る。 人生で耳を失った日。私に精神的、肉体的な痛みを与える。 真っ白な雪が、私の顔をつたう血によって また汚される。 みんなと同じ、薄紅色。 『復讐したかったらテンガン山へおいで・・。 今度はどこを貰おうかなぁ・・!』 恐い。 その一言の気持ちで、私の肉体は「逃げる」という行動をとっていた。 全部ぜんぶ。私から離れていく。 私の育った村。村人。家族。 だけど私は振り向きもしない。 全力で走って、今度は涙と言う水滴が頬をつたうのだ。 私は 強くなるから。 絶対に 強くなるから。 いつしか この思いを、打ち明ける人が 居る限り。 だから 絶対に 生きてみせるから。 絶対に 私は 生きてみせるよ。 『・・・父さん・・! ・・・母さん・・・!! みんな・・・!!!』 ─────大事なモノを 失った者は いずれ 大きな幸せを 自分の手で 掴むだろう─────── 7 年 後 「うぅー。やっぱり私が一番最初なのぉ? 敵のドラピオン、いつ見てもすっごく恐いよ!?不気味だよ!?」 「ったく、んな事言って! 羽京はいつも四天王の虫使いバンバン倒してるじゃないのさ!」 「羽京ちゃんは強いから絶対勝てるよー! 頑張りなよう! 殿堂入り30回目はドカンとド派手に暴れちゃおうぜ☆」 「そだよー!羽京ちゃん! 鵬枝ちゃんの代わりとして今までやって来たじゃないのさ!」 「そう・・。私の出番削ってるんだから・・。自信持ちなさいよ・・。」 「鵬枝さん?アレ?何か目が恐いぞ?結構気にしてるんじゃないですか出番無いのぉおおっ! プ、ププ、プレッシャー;」 「おーい。エルヴェちゃん! 早く行かないと置いていっちゃうよー! 私を拾ってくれた。私と共に行動してくれた 大切な仲間。 今度は 見てるだけじゃなくて──── ────守りたいと、心から思う。 「・・・・・・・今、行く。」 一言:うわーーーー(ぁ) HAZIMETEの小説なんです。広い心で見てください(ローマ字に何の意味が) ええっとすみません。7年後の台詞言った人、誰だろうね(ぇ) 上から 羽京、マリィ、稀瀬留、羅帝、鵬枝、羽京、羅帝、エルヴェ という感じです。 繊細はまたのち程! こいつらは良く使ってるくせに繊細まだなんですよ!(待) ついでに殿堂入り30回制覇はモノホンです。ゲームの中がマジです。(謎)そして何気にプチ自慢です(死) 本当はこの話、漫画で描きたかったんですけど、凄いことになりそうなので・・(←) 漫画の知識が欲しいです・・。 orz
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【名前】シアル 【コードネーム】SHIAL-LORD-04 【種族】ブラッキー 【性別】♂ 【年齢】19 【性格】冷静沈着。何があろうが無表情。 ただ、頭の中はすっからかんになっている事が多い。 双子の兄・シエルにくっついている。 【一人称】俺 【二人称】お前orあんた 【三人称】あいつor奴 【好物】 【嫌物】 【趣味】 【能力】薄桃色の左目を使い、過去を読み取る事が出来る。 【使用技】 【備考】
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行き場 ?cmd=upload act=open page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 file=%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC.png 捨てられてばかりの私 あなたならできる そう言われ続けて 出来ないと知られたらどんどんと捨てられる 今までに何回あったことだろう 自分で自分を見失い 挙げ句の果てに 許せない事までやってしまった 私 何もかもが嫌になった そんな時 あなたは私を拾ってくれた ゆっくり ゆっくり 綺麗な手を 差し伸べてくれたのは あなた 一言:うっわぁ(ぁ) ええと、これ、実はですね。 ダイヤモンド軍。レントラーのエルヴェちゃんの過去なんです。 まだ人物紹介していませんけれどもー・・(←) 上の図エルヴェちゃんですよww 見えないけれどもw は~い(何) 小説で繊細を解き明かし たい(願望かよ)
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1 太陽光線がアスファルトを唐揚げる真夏日。 私立充冠小学校の校庭で行われているのは、地区を代表する小学生サッカーチームの決勝戦。 三百を越えるギャラリーに囲まれ、二十二の子供達が緑のフィールドを駆け回る。 チーム『K’』(けーだっしゅ)と、チーム『ヤマタノオロチ』。点数は1対1で、時間は後半ロスタイム。 「チームK’、ミッドフィールダー霧野君に代わりまして平坂君!!」 ここまで来て、チームK’の最終兵器が投入された。 ベルベットの様に柔らかな身体に、ウィップの様にしなやかな脚力を持つ。小学四年生、9歳、平坂 蒼真(ひらさか そうま)。 あまりにも圧倒的なサッカーセンスで、小学生が相手だと後半ロスタイムからしか出場を認められていない例外。 「いくよみんな! ラ・オル・ケスタだっ!!」 蒼真の掛け声でK’のチームメイトは息を吹き返す。疲労の色は消え、溢れるテンションモアベター。 拮抗していた戦力は覆り、K’のパスが面白いように繋がり始める。 キーパーからディフェンダーへ、ミッドフィールダーへ、フォアードへ、勿論最後は…… 「こいつで決めるぞっ!!」 受けたアンダーパスを振り向き様の右足で、ダイレクトで、一直線に打ち抜き、 「チェーンドライブゥゥゥシュゥゥゥゥゥゥトッッ!!!」 ゴールネットに突き刺した。 その直後に試合終了のホイッスルが鳴り、チームメイトは喜び、相手チームは泣き、観客は大声で沸く。 「ううん、祝勝会は出ないよ。もっとサッカーの練習をしたいんだ」 表彰式の後、祝勝会の誘いを断り、誰も居なくなった校庭で黙々とボールを蹴り続ける。それが平坂蒼真。 生れ付きメラニン色素が足らずに髪の色はシルバーで、平坂家代々の赤く切れ長な瞳。本人の性格もクールな一匹狼で、サッカーの試合以外は大声を上げる事が無い程。 みんなと遊ばず、ボールを友達にして、3歳の頃からサッカーボールを蹴って来た。故に人付き合いは苦手で、外見的な特徴が更に拍車を掛ける。 そんな蒼真にも夢が有った。普段の行動が示す通り、夢はデッカク世界No.1のサッカー選手。 夢が、『あった』。しかしその夢は、今日をもって暗礁に乗り上げてしまう…… 『吸血殲鬼ヘビお姉ちゃん』 2 奏でる蝉(せみ)は蜩(ひぐらし)へ。太陽は夕日と名を変えて、辺り一面を真紅に染める。 学校からの帰路。ゆっくりとドリブルをしながら、人気(ひとけ)の無い道を家に向けて歩く。 歩くのは身長が130センチにも満たない子供。顔だけを見れば少女にも映る中性的な少年。上は裸で、脱いだユニフォームを肩に掛け、下は黒いスパッツ。肌は小麦色に焼け、ユニフォームを着ていた部分だけが白く浮いていた。 「あーあ、遅くなったなー。怒られるかなー?」 公園の前。蜩の声を除けば、聞こえるのはボールが転がる音だけ。それは公園の中も無人で在る事を示す。蒼真の蹴るボールしか音を立ててない。 昼間には沢山の子供が遊び、公園中央の噴水も水しぶきを上げて歓迎しているのに、夕刻を迎えた途端、この公園は虫達だけの無人になる。 「晩ゴハン抜きとかだったらヤダなー」 蒼真は試合後のサッカー練習に集中し過ぎた為、門限の五時を初めて破ってしまった。 そしてその事で怒られるかも知れないと、地面に視線を向けて溜め息を吐き、トボトボと歩きボールを蹴っている。 だから気付かない。背後から近付く、息を殺した足音に。 「ふぅっ、ふぅっ……」 ソレは静かに呼吸を繰り返し、 静かに、静かに、背後から忍び寄る。 ピタリ。一歩。 ピタリ。一歩。 ピタリ。一歩。忍び寄る。 手を伸ばせば触れる距離まで接近され、蒼真は自分を覆う影でやっとソレに気付く。 「ふぇっ? んむぅぅぅぅぅぅぅっ!!?」 しかしもう遅い。振り向く前にニット帽を鼻上の位置まで深々と被らせられ、左手で口を塞がれ、胸部に右腕を回されて抱き上げられる。 「んんっ!! んんっ!!!」 本当に一瞬の隙。どんなにサッカーセンスがズバ抜けていようが、所詮は年齢一桁の小学生。 訳も解らずにパニックを起こし、足をジタバタするだけの僅かな抵抗で、簡単に無人の公園へと引きずられて行った。 後に残ったのは、主を失って寂しそうに転がるサッカーボールと、一向にやまない蜩の鳴き声。 3 蒼真は公園の隅……更に人目の付かない草むらに連れ込まれて、口をガムテープで閉ざされて仰向けに倒された。 手首には手錠を掛けられ、巨木の幹を迂回してもう片方の手首に掛けられている。 「んぐぅぅぅぅぅぅぅっ!!」 泣き叫んだって誰もきやしない。足首を束ねられ、グルグルとガムテープで巻かれて固定され、身動きを完璧に殺された。 耳に届くのは…… 「ふぅっ、ふぅっ! ふぅぅっ!!」 先程とは打って変わる、荒く凶暴な息使い。 ソレは蒼真の足を膝立ちで跨ぐと、蒼真の穿いているスパッツに爪を掛けて真上に引っ張り伸ばす。 そのまま両手を使い、まるでポテトチップスの袋を開けるかのようにビリビリとスパッツを引き裂いた。 その下に在るトランクスも同様で左右に裂き広げられ、毛も生えていないショタチンコだけがピコピコと縮まって震えている。 「ふぅっ! ふぅぅっ!! 私は悪くない、わたしはわるくない、わたしはわるくない……」 しかし、ソレの心情は蒼真と真逆。大量のアドレナリンが脳内を巡り、壊れたように自己弁護を執拗に繰り返す。 ソレは姉。今年17を迎える蒼真の実姉、平坂 政宗(ひらさか まさむね)。 淡いブルーに艶めく長髪と、天然ルビーも道を譲る切れ長のレッドアイズ。 見るもの全てに女を意識付ける抜群のプロポーションを、黒一色のライダースーツで覆っている。 例え人間の規格を逸脱していても、政宗は間違いなく美しかった。子供の頃の事故で左目にケガを負い、眼帯で隠してはいるが、そんな傷も美を引き立たせるアクセントにしか感じさせない。 されどたった一つ欠点を上げるなら、彼女は末期のブラザーコンプレックス。ついでに加えるなら、極度のショタコンでサディストでも有る。弟をイジメる事に性的快感を得る人物…… 弟の泣き顔が好きだった。 弟の泣き声が好きだった。 お姉ちゃんごめんなさいと言われるだけでエクスタシーを感じた。 だからもっと困らせたくて、逆レイプする事に決めた。 そして政宗は、普通の人間ではない。 政宗は『蛇』。詳しく言うなれば蛇神様。 長い舌で獲物を捕える嫉妬深い愛欲の神、その化身。 昔々、五百年も昔。政宗(ヘビ)がニョロニョロと這っていた時に突然カンダタの群れに襲われた。 そこを助けたのが蒼真。 得意の疾風突き→ハヤブサ斬り→気合い溜め→ギガスラッシュのコンボで、日本カンダタの群れ約百匹を一瞬で微塵の肉塊に変えたのだ。政宗はは蒼真にフォーリンラブ。 そして寿命の少なかった政宗は、その魔力を使って自分に呪いを掛けた。 次に輪廻転生を迎える時は、蒼真の生まれ変わりの、一番近い存在に有れますようにと。 過ぎて現代。愛欲とヘビの神様は姉として生まれ変わり、蒼真を歪んだ愛情で締め落とそうとしていた。 4 高まり過ぎたテンションは、ヨダレとなって口元から流れ落ちる。 髪を掻き上げながら身体を前傾させて顔を下げ、畏縮するショタペニスに唇が触れる寸前まで近付く。 「蒼真がイケないんだぞ? そんなにイヤらしい日焼けの後なんか見せるからっ! 私は我慢してたのに……この一線は越えないようにしてたのにぃっ!! お風呂上がりに裸で走り回るから……日焼けした手足と、真っ白なオチンチンのコントラストを見せ付けるからっ!! そんなにお姉ちゃんを挑発してどうしたいんだ蒼真? もしかして、んはぁっ……本当に誘惑してるのか? んっ? そうなんだな蒼真っ!? 年齢一桁の小学生男子児童のクセに、ふぅぅっ、ふひゅぅっ……イケない、エロショタだなぁ……はぁうっ、そんな精通前の子供はぁっ、お姉ちゃんにレイプされてもっ、仕方が無い事なんだよ?」 政宗は瞳を細めて一笑すると、ピンク色に白い唾液の霜降りが走った、肉厚で長い舌をダラリと垂らす。 そして器用にペニスを包み込み、ヌルヌルの温かい触舌で優しく揉みほぐして行く。 ぬちゅぬちゅ、んぎゅんぎゅんぎゅ、ぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅ…… 「んふぅぅぅぅぅぅっ!!? んっんんっ!!!」 縮こまっていたペニスは首を起こし、一瞬でガチガチの棒状に姿を変える。 蒼真は初めて味わう感覚に、身体をピンと張り、首を左右に振って伝わらない声を吐き出すだけ。 これは蒼真だからでは無い。雄ならば、男性器官を持つモノならば、誰でも蒼真と同じ反応を示すだろう。 天使ならば、裏返って堕天してしまう程……それまでの快楽。 それまでの快楽がネットリとペニスに巻き付き、舌ヒダで余す所なく擦り上げて来る。 そうすれば年齢など関係ない。精通前だとか、そんなヘリクツは通用しないのだ。絶対的な命令で射精を強要される。 ぬっちゃぬっちゃぬっちゃ、ぬちゅぬちゅぬちゅ、ぬちゅぅぅぅっ…… 「んむあぁぁああぁぁぁぁぁうぅぅぅぅぅっ!!?」 蒼真の絶叫。背中は弓形に反り上がり、ビュクビュクと粋の良い精子を実姉の舌に叩き付けながら、開発された精通の快楽に全身を痙攣させていた。 5 「んんっ♪♪ ちゅぷちゅぷちゅぷ……ちゅぴゅっ、んくんくんくっ……ぷあっ、ふふっ……まさか、弟のチンポミルクがこんなに美味しいとは思わなかったぞ? 明日からの朝ごはんはコレで決まりだなっ♪」 政宗は一滴残らず初出しザーメンを飲み下すと、舌を咥内に戻して漸くペニスを解放する。 そして肩で息をする蒼真のニット帽を外して脇に投げ捨て、口からペリペリとガムテープを剥がす。 「ううっ……ひくっ、なん、で……こんなこと、するのマサムねぇ……ボクをっ、嫌いになったのぉっ?」 蒼真は涙を浮かべて泣きながら、政宗とお姉ちゃんとを合わせた独特の呼び方で姉に問い掛ける。 多少のイジメは有っても、それ以上に溺愛してくれた姉。その姉に裏切られたと感じた心が、余計に涙腺を刺激して悲しませた。 しかしそんな表情を見ても、政宗は頬を染めてセツな気な息を吐き、自らの身体を抱き締めて悶えるだけ。 「ゴメンな蒼真……でもな? 辛抱堪らないんだ……もっともっと、泣かせたいんだ」 喉元に手を当て、身体の正中線に走るライダースーツのジッパーを、鈍い金属音を鳴らしてゆっくりと下ろして行く。 ジジッ、ジッ…… その中は素肌。押さえ込まれていた胸はプルプルと上下して飛び出し、可愛らしい小さなヘソを覗かせ、その下…… ソコだけは、産まれた時から成長を止めたかの様に幼い。無毛で、僅かに顔を見せるクリトリスと一本スジ。女性器だけがアンバランスに発達していない。 「お姉ちゃんのハダカ綺麗だろ? 今日から全部、蒼真のモノなんだぞ?」 政宗はこれから起こり得る出来事にうっとりと瞳を綻ばせ、未だ萎えずに勃起を続けるペニスの上に腰を移す。 両手を使って秘肉を左右に拡げても、現れるのは一円玉よりも小さいピンク色の幼孔。 その穴はトロトロと透明な蜜を垂らしてペニスに塗(まぶ)し、早く咥え込みたいとヒク付いておねだりする。 「うきゅっ……なにっ、するのマサムねぇ? もうヤダよぉっ……もう、ボクのおちんちん……ぐすっ、ギュウギュウしないでよぉっ」 性知識の全く無い蒼真は何をされてるかもわからず、お漏らしたのだと勘違いしていた。 6 「それは駄目だそーま。そーまのオチンチンは、私のココで食べちゃわないと♪」 僅かに腰を落として性器を密着させると、まるで獲物を前にした肉食獣のように。 にゅちゅっ…… 熱くトロットロに蕩ける淫口は涎を零れさせ、大好きな肉の棒へ接吻して一層にヌルむ。 「ひっ!? らめぇぇぇぇぇぇぇっ!!! ボクのおちんちんモグモグして食べちゃ、らっ……んきゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!?」 政宗は懇願を遮って勢い良く腰を打ち落とし、蒼真の目と口は大きく開かれる。 突然の衝撃に液体と言う液体を飛び散らせ、ペニスからは精液をばちゃばちゃと泡立たせて膣内に撒き放つ。 挿入しているだけでもペニスが馬鹿になるヒダ穴。そんな穴に本気で扱かれたらたまったものではない。 きゅっきゅと強気に締め付けられ、サオ、裏スジ、カリ首、先端と、余す所なく狭い肉壁に包み込まれたら、睾丸が空になるまで射精するしか選択肢が無いのだ。 ぐちゅり、ぐぢゅぐぢゅぐぢゅぐぢゅぐぢゅ…… 小さな穴はペニスの大きさに合わせてどこまでも伸縮し、愛液は決して萎えさせない究極の媚薬。柔らかな肉壁は膣圧を自在に変化させ、無数に存在する肉ヒダはそれぞれが全く別の意思でペニスへと絡み付く。 そう、幼い外見の女性器……されど中は真逆。どんなに名器とされた女性でも足元に及ばない、別格カテゴリー。愛欲の蛇に求愛を受けた者だけが、その魔性の蜜壷に精液を注ぎ込む事を許される。 「あつぅっ!? ふっ……あーあ、やってしまったな蒼真? ココの中で出してしまうとな、赤ちゃんができるんだぞ? 蒼真はパパにならなくちゃイケナイんだ……そしたらな、サッカー選手になれないんだぞ?」 そんな性器に堪えれる男は居ない。 まして精通した直後の小学生。たった一度の輸送で絶頂を迎え、尿道がガバガバに開き切るぐらいに射精をし続ける。 子宮口も反応して蠢き、膣内射精された精液を子宮内へと美味しそうに啜(すす)り上げてゆく。 「かっ、ひゅぅぅっ……ひゅぅぅっ……ぼくっ、まだパパに、なりたくない、ですっ……さっかー、せんしゅにっ、なりたいれふっ……」 蒼真は破れた障子から風が吹き込むかの如く、掠れた息で呼吸しながらも、サッカー選手になれないと脅され、微かな意識を集めて必死に許しを乞う。 政宗が語る事は嘘でも、幼い蒼真には姉の語る事が真実。 「うんっ? そんなにサッカー選手になりたいのか? それなら、お姉ちゃんが言う言葉を、間違えないで言えたらサッカー選手になってもいいぞ。わかったか蒼真?」 だからどんなに一方的な約束でも、蒼真は夢の為に力を振り絞って頷くしかない。 7 「それじゃいくぞ蒼真? すぅぅっ……僕は、マサムねぇが大好きだ!!」 「ボクは、マサムねぇが、だいしゅきぃっ!」 「僕のチンポで、赤ちゃんを作らないでください!!」 「ボクの、チンポでっ、あかちゃん、つくりゃないでくだしゃひ!」 「僕の精液で、着床しないでください!!」 「ボクのせぃえきでっ、ちゃくしょ、しないでっ、くだひゃひっ!」 「バスがす爆発、バスがす爆発、バスがす爆発!!」 「ばしゅがちゅばしゅばちゅ、ばしゅがちゅばちゅばちゅ、ばしゅばちゅばちゅばちゅばちゅうっ!!」 言い切り、ジッと見上げて合否の判定を姉に委ねる。 政宗はサディズムの満腹から来るオーガズムの波に身を喘がせ、ゾクゾクとした視線を、快楽と恐怖の板挟みで子犬のように震える蒼真へと投げ返す。 そしてM字座りに体制を変えると、膝に手を乗せて少しずつ腰を上げる。 ぢゅぷっ、ぢゅぷぢゅぷぢゅぷぢゅぷぢゅぷ…… 「ふぁぁっ!? おちんち、とけひゃうよぉっ!!」 吸い切れない大量の精液が、接合部からゴポゴポと溢れ出て蒼真の下半身を汚す。 絡み付くヒダ穴も名残惜しむかのようにカリ首に引っ掛かり、最後の最後までペニスを撫で回した。 「そうだな、失敗したけど、蒼真は一生懸命がんばったもんな……」 そのまま腰は上げられ、ちゅぽんと破裂音を鳴らしてついに、強制開発されたペニスは、愛欲のヘビ孔から生還を果たす。 既に精子は打ち止めを喰らい、残痕として流れているのは限界を知らせる透明な液体。皮も完全に剥かれ、赤く腫れ上がって痛々しく勃起している。 蒼真は愛情たっぷりに微笑んでくれる姉を見つめ、これでサッカー選手になれると思い、お礼を言おうとして、 「でもダメぇっ♪♪」 その顔が凍る。政宗は最初から、許す気など無かったのだ。 腰を上げたのも、終わりを告げたのでは無く、たんに『助走』を付けただけ。 「んきゅぅぅううぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!?」 一気に腰を落としてズッポリとペニスを咥え込み、再び全景を欲張りな穴に呑み込む。蒼真は白目を向き、身体を小刻みに震わせて気絶してしまう。 汗を掻き、胸を弾ませ、髪を振り乱し、ストロークを最大にして。一心不乱に腰を振り、愛おしい弟のペニスを優しく締め上げる。何度も、何度も、何度も、何度も。 パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パンッ!! 「あぁ、好きなんだそーまぁ! もぅ、離さないからなっ! ずっとずっと昔から、そーまを好き……んっ、あっ、あっ! あっ! あんっ! あんっ!! あんっ!! ふんんっ……イクッ! イっキゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」 ブラコンでショタコンでサディストでヘビな姉。 姉は、弟の泣き声が好きだった。 姉は、弟の泣き顔が好きだった。 そしてこれからも、それは変わらない…… 8 それから一週間。家でも、学校でも、街中でも、お構い無しに蒼真を喘がせまくって、アクメ調教を施した。 手で、胸で、膣で、尻で、尻尾で、ヘビの口で、巻き付きで。 徹底的に政宗の身体を覚えさせた。 その結果どうなったか? 残暑終わらぬ熱帯夜。政宗が机に座って勉強していると、トントンと控え目なノック音が聞こえて来る。 「蒼真か? 入っていいぞ」 ノートを閉じて椅子のキャスターを180度回転させ、ドアへと向き直って最愛の弟に微笑む。 「マサムねぇ……おちんちんがいたいよぉっ、びゅるびゅるさせてぇっ!」 部屋に入って来たのは、Tシャツ一枚の軽装で、ペニスを勃起させている蒼真。 この一週間でペニスだけが二周りも成長し、すっかり剥け切って大人の形になっていた。 それを小さな両手で握り、鈴口からはカウパーを滲ませ、耳まで赤く蒸気させてポロポロと涙を流している。 「ふふっ、自分の手でゴシゴシしても出せなかったんだな?」 政宗は一目でそれを看破し、パジャマ代わりのタンクトップを脱いで床に落とす。 「うん……ボクのおちんちん、きもちよくしてください」 ショタコン、ブラコン、サディストの変態三冠王へ更に磨きを掛けた政宗は、満足気に溜め息を吐き、蒼真の前で膝立ちになる。 そして三桁に届きそうなサイズの左乳房を両手で包むように持ち上げ、乳首の先でペニスの裏側を滑らせながら擦り合わす。 「おっきくなったなぁ……おっと、すぐに馴らすから、待っててくれよそーま」 ペニスから僅かに乳房を離し、右手の人差し指で乳首をグリグリと弄り始める。 押し潰すように、ゆっくり、ゆっくり、乳腺の中へと指先を沈め、 「んっ……」 円運動で掻き混ぜながら拡張し、ペニスを受け入れる為の乳穴に仕上げてゆく。姉弟揃って人並みを外れたニプルファック。 続けて左手の人差し指も挿入し、乳腺の穴とも呼べない穴を左右に掻き拡げる。 即座にぎゅちぃぃっ、と音を立ててビール瓶の蓋ほどに開口し、ピンクの内肉が粘着質な母乳を纏わせて渦を巻き、早く絡み付かせてとペニスを誘って淫らな柔肉が互いに擦れ合う。 きゅっ、きゅっ、きゅぅぅっ、きゅきゅっ♪♪ 「あわぁぁぁぁっ!! マサムねぇっ! マサムねぇぇっ!!」 それがどんなに非常識な穴でも、蒼真にすれば教え込まれた極上のペニス容れ。挿れたいとは思えども、ヤメようとは思わない。 「ほらっ、ガッつくな♪ 優しく、優しく、なっ?」 蒼真は政宗の肩に手を置いて固定し、にゅぷりとカリ首までを押し込み、そこからは根元まで一気に差し挿れた。 にゅぶぶぶぶぶぶぶぶっ…… 「ああぁぁぁぁぁぁっ!! おちんちっ、おちんちん!! おちんちんきもちいいよぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」 すっかり出来上がっていた蒼真は、往復もせずに絶頂を迎え、乳房の中へと大量の精液を注ぎ込む。 びゅるびゅるびゅるびょる!! びゅくびゅくびゅく!! どくんどくんどくんどくんどくん…… 「ふんっ!? ああっ……蒼真はっ、ふぅっ……お姉ちゃんのおっぱいを妊娠させたいのかぁ? こんなに出すから、赤ちゃんができたって身体が勘違いして、母乳が出るようになったんだぞ♪♪」 精液と母乳の混ざり合った白濁は乳穴から逆流し、糸を引きながら床にボトボトと垂れ落ちる。 こんな逢い引きはいつまでも続く…… 9 ……かに思われた。しかし危機が迫っていた! 蛇神の政宗は、自身や自身の一部を蛇に変える能力を持ち、そして幾ら中出しされても、妊娠しようと言う強い意志が無ければ妊娠しない。 だが、逆レイプの日から毎日ヤリまくって一ヶ月も過ぎた頃、蒼真にも政宗のチカラが僅かに流れ込み、特定の人種にだけ嗅ぎ取れる発情作用フェロモンを放つようになったのだ。 その人種とは……人の世に紛れ住んでいる擬人化動物達。 擬人化動物達が匂いを嗅ぐと、蒼真の身体を後ろから羽交い締めにして路地裏に引きずり込み、無理矢理にペニスを扱き立て、子宮の中に精液を迎え入れたくなる衝動に駆られるのだ。 それを防ぐ為、政宗はヘビに姿を変え、ヘビフェラで蒼真の精液を搾り取ったり、様々な場所から見守ったりしているぞ! 他の擬人化動物達に蒼真を寝取られないように、頑張れヘビお姉ちゃん!! 次回 『吸血殲鬼ヘビお姉ちゃん』 【幼馴染みコウモリ女】
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宝石泥棒1 ある年の 元旦───────── 元旦というだけあって、いつもより忙しそうな住民たち。 ざわざわと騒がしい。 しかし、少し違う ざわざわ もある。 宝 石 泥 棒 大きな立て札には、達筆な文字でこう描いてある。 【警察署】 警察署内に、ドンと大きな音が響き渡った。 「あんの宝石泥棒・・。 寄りによって元旦狙うか!? ハァー・・ 今年始まってから早速仕事だなんて・・。」 横の壁を、己の拳で壊す寸前にした女は、紅葉(もみじ) この警察署 特別隊の部長。 「ぶ、部長ぉ・・ 壁・・・ 壁にヒビが・・・。」 あわあわと慌てる楓(かえで)は、 紅葉の殴った壁をおそるおそる見つめていた。 そんな楓を無視し、紅葉はさっさと話を進めた。 「店主に寄ると、泥棒は女らしい。 顔は隠してなかったが、あまりにも素早くて顔が見れなかったらしいわ。 宝石泥棒を見つけたのはもうとっくに宝石を盗み終えたところらしい。 全体の七割は持って行かれたそうよ。 っていうか・・。 あまりに暇だからって あの店主が暢気に1人オセロやってるから発見が遅れたらしいわ。 馬鹿か。馬鹿だろ店主。 ちょっとは自覚持ったらどうなのよ。」 紅葉はうんざりした顔でがっくりうなだれている。 「ひ、1人オセロ・・・・」 一生懸命笑いを堪えている楓に、 紅葉はゴツンと立派な音を立てた拳を頭にお見舞いしてやった。 「い、いだぁっっ! ・・ そそそ、それより、もうちょっと特徴とかは・・・」 半べその楓。そして不意に ちらりと窓を見た。 「目撃者は、こう言い残した。 髪型は二つ縛りの金髪ロング。 服装が長袖服に、袖の部分の色が灰色よ。胴体部分は紫色みたい。 下はズボンで、上の服の原部分の色と同じ灰色。靴は布製。これまた灰色。 という、きわめて地味な服装ね。 そして所持品は盗んだ宝石一袋・・・」 紅葉の話を聞きながら、窓の方へ目線をそらさない楓。 「おい、楓 話聞いてんのか・・・」 「・・・部長・・ その泥棒の身長って、小柄な感じですか?」 楓はまだ窓の外を見ている。 「ん?ああ。 まあ、そんな感じの情報も・・。」 「それで、屋根の上とか飛んで移動していたり?」 「まぁな・・・ 屋根に飛び移って逃げたらしいが・・。 というか、なんで楓がんなこと知ってんだ?」 不満そうに楓を見る紅葉。 すると、楓がやっと紅葉の方を振り向いた。 「いる・・ いるんですよ。ほら、あのここから二件目の家の屋根・・・。 二つ縛りの金髪で 灰色と紫の長袖服、 灰色のズボン、灰色の布製靴、大きな袋に小柄な体型・・。」 顔を引きつらせながら、楓は確かにそう言った。 「・・・わざわざ警察署の近くに来るなんて・・ いい度胸じゃないのォ・・。 っていうか馬鹿なだけか? んだよ私の周りには馬鹿ばっかだな。 ・・・それより行くわよ楓。仕事だわ。 ・・・・・・・・捕獲ぅうううううう!!!」 「は、はい!部長ぉお!! 待ってくださーーーい!!!!」 二人はドタバタと音を立てながら、賑やかな街をどんどんと走り進んで行った。 次ページへ
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宝石泥棒3 山奥に 人がかろうじて住める程度の小屋から、 小さな小さな声が聞こえてくる。 「きっ・・・ じょ・・ぶ・・ ・・だい・・じょ・・ ・・・きっと・・ だいじょうぶ・・・・─────」 宝 石 泥 棒 3 昼。がやがやと明るい町並みに、 女の悲鳴が聞こえてきた。 「きゃああああ!! 私の! 私のダイヤの指輪がないザマス!」 声をあげたこの女性は、 着飾った洋服に、ぶくぶくとした体型の女性。 どうやら、大切にしていたダイヤモンドの宝石を なくしてしまったらしい。 そこで、後ろにいるお付きの男性がその婦人の機嫌をとる。 「ブーズ様、ブーズ様、 大丈夫ですよ、 あなた様の豪邸に、ダイヤは腐るほどあるではございませんか。」 ブーズと呼ばれるこの婦人は、 お付きの男性をキリリとにらみつけてこう言った。 「いやだ、何言ってるのセバスチャン。 私は曜日事に指輪を変えている 凝り性なのザマスよ。 一つでも欠けたなんて、とんでもないザマス! 今すぐにピンクダイヤモンドの指輪を特注しなさい!」 きぃきぃと鳴いている婦人に、 お付きの男性はおろおろと困った顔をするばかり。 その婦人達が騒いでいる中で、 1人、街を歩いている少女が居た。 その小柄な少女は、薄いピンク色のダイヤの指輪を片手に 何食わぬ顔でその場を歩いていた。 「ふぅ・・。 こんな指輪ごときでギャァギャァ騒ぎすぎですぅ。 しかも曜日ごとに指輪を変えるなんて、図々しいにも程がありますぅー。 ・・・それにしても、可哀想なブーズ婦人。 今日の指輪だけじゃなく、今夜 泥棒に宝庫の財宝全部盗まれるんですからぁ・・・。」 そう呟いた少女は、町をさっそうと歩いていった。 ───────────────────────────────────────────── 数時間後 警察署前。 「はぁ!? 15歳ぃいいいいい!?」 軽い楓の声が、警察署内に響き渡る。 「そ。 元旦のあの泥棒。15歳くらいのれっきとした少女らしい。 出身地不明。住居地不明。家系も不明!不明ばっかりよ! 何なのあいつ。 てんで住んでいるところがはっきりとしないのよ。 解っているのは性別が女だということだけ・・。 名前と年齢もはっきりしないのよね・・。」 紅葉は、不満な表情を隠しきれていない。 いつもになくご機嫌斜めらしい。 楓は首をかしげた。 「ちょ、ちょっと、何ですかそれは? 年齢はともかく、名前は何故なんですか?いくら隠しているからと言って、そんな話・・・」 紅葉が面倒くさそうに楓の方を向いた。 「都合の良い仮名をあちこちで使っているらしいわ。 【ムース】【オリビア】【ノラン】【ルビニカ】【マリ】 ・・・世界中の情報によるとね。それぞれ5つの名前を使い分けてる。 どれかが本名だとは思うけどね。」 「そんな・・・。 このような名前の人なんて どこにでもいそうじゃないですか・・・。」 「だっから探すのに苦労してんだよいい加減気づけえええええ!!!」 「ぎゃああああ!!! なんですかいきなりぃいいいい!!!」 「五月蝿いわね。じゃ、あんたさっさとそっちのほう調べといてよ。 一つでも見つけられなかったらぶっ殺すから。」 そう言って、紅葉はさっさとその場を出た。 まだおびえてる楓に、他の従業員がこうささやいた。 「さっき 紅葉さん、 『あの店主のオセロジジイ 今度は1人将棋やってて宝石の8割をまた泥棒に盗まれやがって』 ってぶつぶつ言ってたけど、・・・楓ちゃん 何か知ってる事ない?」 その言葉を聞いて、 楓は 紅葉が血相変えてオセロ店主のところに行っているところが目に浮かんだ。 ああ、だからいつにもまして機嫌が悪かったんだ・・と 納得までしていた。 「はぁ・・・。 まったく 部長は。」 大きなため息をついて、 楓はさっさと宝石泥棒の事を調べていった。 前ページ 次ページ
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